しきさい

1:捨てられて

朝、目が覚めるとそこは見知らぬ場所でした。
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その日、土星犬はいつも通りに起きて飼い主の姿を探しました。
が、何故かそこに居るはずの飼い主はいなく・・・見たこともないような大自然が
広がっていました。

実は土星犬が眠っている間に飼い主が川に流してしまったようです。

土星犬にとっては日常茶飯事なので、とりあえずぼんやりしてると太陽が真上に来ている事に
気付きやっと行動を開始しました。
肝心なのは場所の特定だろうと、周辺をブラブラしましたがまったく見覚えがないようなので
ひと休みするつもりで休憩をしたら・・・・・
いつのまにか、日も暮れて夜になっていました。

「（今日は、野宿かなぁ・・・）」

基本的にのんびりまったりしている土星犬はあっさりとそう決めるとまた眠りました。

「（ちょっと、お腹すいたなぁ。・・・ま、良いか）」

と、思いながら。

この調子でいつ飼い主の所に帰り着くのか予測もつきませんが
土星犬の日常に暫くお付き合いください。

2:家への旅路へつづく。